最近注目されている、アップワードラッシュ。まつ毛のカールに悩まされている方やまつエクによる自まつ毛への負担が心配な人にとって、これは救世主ともいうべき存在かもしれません。

アイリスト
ここでは、アップラッシュワードとは何なのか、どのようなメリット・デメリットがあるのか、といった点について詳しくご紹介します。

【1】アップワードラッシュってなに?

マスカラやつけまつ毛とはひと味違う、自然でボリューミーなまつ毛を手に入れることができる「まつエク」。その施術方法には様々な種類がありますが、最近注目されている技法に「アップワードラッシュ」というものがあります。

(1)アップワードラッシュはまつエクの新技術

アップワードラッシュとは、まつエクの施術方法のひとつで、現在注目されている新技術でもあります。

これまでのまつ毛美容界では、まつ毛を「カールさせること」と「増やす・伸ばす」ことを、別々に考えてきました。まつ毛をカールさせるためにはビューラーを使ったり、まつ毛パーマをかけたりし、まつ毛を増やしたり伸ばしたりするためには、まつエクをつけたりつけまつ毛を使ったりしていたのです。

しかしアップワードラッシュならば、自まつ毛をカールさせながらエクステを接着することができます。つまりこの技法では、これまで別々に考えられてきたまつ毛の「カール」と「増量」を、同時に実現することができるのです。

(2)従来とは全く異なる技法でまつ毛を上げる

従来のまつエクの施術では、自まつ毛の根元部分にエクステを接着するのが一般的でした。

しかしエクステ自体には、自まつ毛をカールさせる効果がありません。そのためしっかり上がったまつ毛にするためには、以下のような施術をするしかありませんでした。

  • まつ毛パーマをかける
  • カール角の大きい人工まつ毛を使う
  • エクステを自まつ毛の下側に接着して持ち上げる

また日本人のまつ毛は欧米人に比べてカール角が少なく、下向きになりがちです。そのためまつエクをつけても、まぶたが被さって重い印象になったり、エクステが白目部分を覆って暗い印象になったりすることがありました。

アップワードラッシュは自まつ毛を持ち上げる

アップワードラッシュは、自まつ毛を根元から持ち上げカールをつけつつ、そのカール角が大きい部分にエクステを接着します。そのためこの技術を使えば、エクステのカールと自まつ毛のカールのW効果により、しっかり上向きにカールしたまつ毛をつくることができるのです。

またアップワードラッシュによる自まつ毛の持ち上げとカールは、あくまでも「エクステをつけること」によって得られる効果です。そのため、施術時にビューラーを使ったり、まつ毛パーマをかけたりすることはありません。

これらの点においてアップワードラッシュは、これまでのまつエク施術とは異なる新しい技法、ということができるでしょう。

 

【2】アップワードラッシュによるメリットとは?

まつエクの新技術「アップワードラッシュ」には、どのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、この施術を受けることで得られるメリットについてみていきましょう。

(1)まつ毛を上げることができる

アップワードラッシュ最大の魅力は、自まつ毛を持ち上げることができる、という点でしょう。

上述のように日本人のまつ毛はカール角が小さいため、エクステを付けてもきれいなカーブをつけられないことがあります。この点、アップワードラッシュは自まつ毛を持ち上げつつエクステを接着するため、自まつ毛をしっかりと上向きにカールさせることができるのです。

(2)自まつ毛への負担を軽くする

アップワードラッシュは、自まつ毛への負担を軽くするうえでも効果的です。

というのも、従来のまつエク施術では自まつ毛を上げるために、まつ毛パーマをかけたり、ビューラーを使って下処理をしたりしていました。しかしこれらの施術は、まつ毛に大きな負担をかけてしまいます。

また、エクステの本数を増やしたりカール角の大きいエクステを使ったりすることでもしっかり上がったまつ毛をつくることはできますが、やはり、自まつ毛には負担になってしまいます。

これに対してアップワードラッシュは、自まつ毛を上げるためにまつ毛パーマをかけたり、強い力を加えたりする必要がありません。あくまでも「エクステを接着する過程」において、自まつ毛を上げていくだけなのです。

そのため自まつ毛にかかる負担を最小限に抑えつつ、自まつ毛をしっかり持ちあげることができます。

(3)少ないエクステでも十分な効果が楽しめる

自まつ毛が下がり気味の方の場合、接着するエクステの本数を増やしたり、カール角の大きいエクステを使ったりすることでカール角を大きくしていきます。

しかし、アップワードラッシュの場合は自まつ毛を上げながらエクステを接着していくため、少ない本数のエクステやJカールエクステでも十分満足できる目元に仕上がります。

これまでCカールやCCカールのエクステでなければ満足できなかった方、毎回多めの本数を接着している方は、アップワードラッシュを試してみてはいかがでしょうか。

まつエクは、その本数が増えれば増えるほど、カール角が大きくなればなるほど、自まつ毛への負担も大きくなります。そのため少ない本数のエクステ、カール角の小さいエクステでも満足のいく仕上がりにできるということは、自まつ毛への負担を軽減することにもつながります。

(4)エクステと下まつ毛の絡まりを防ぐ

皆様はまつエクをつけているとき、エクステとしたまつ毛が絡んでしまって困ったことはありませんか?まつエクは自まつ毛にくっつけるものですので、自まつ毛が下がっているとそれに引っ張られてエクステも下向きになり、下まつ毛と絡んでしまうことがあるのです。

この点、アップワードラッシュならばエクステを自まつ毛ごとしっかり持ち上げるため、下まつ毛と絡みにくくなります。

(5)まつエクが長持ちするようになる

アップワードラッシュは、従来の施術法に比べてまつエクを長持ちさせる効果があることがわかっています。

下がり気味でカールのない自まつ毛にカールのついたエクステをくっつける場合、その接着面は根元のごく狭い部分に限られます。下向きのものと上向きのものをくっつけるわけですから、根元部分でしか接着できないのはある意味当然ですね。

これが従来のまつエク施術法なのですが、アップワードラッシュの場合、持ち上げられた自まつ毛に緩やかなカーブのエクステをくっつけます。

同じようにカーブしている自まつ毛とエクステならば接着面が広くなりますので、そのぶんだけまつエクが長持ちしやすくなるのです。

まつエクのリペアや施術にはそれなりの料金がかかりますので、アップワードラッシュでまつエクを長持ちさせられれば、まつ毛美容にかかる費用を節約できる効果も期待できますね。

(6)キャッチライト効果で瞳を大きくみせられる

まつエクをしている方の中には、まつ毛をカールさせるためにCカールやCCカールのエクステをつけている方がたくさんいます。もちろんそれが間違っているわけではないのですが、自まつ毛が下がり気味の方が強いカールのエクステをつけた場合、まつエクが下がって瞳に覆いかぶさり、目が小さく見えたり、暗い雰囲気になったりすることがあります。

目を大きく綺麗に見せるためのまつエクで目が小さくなるなんて、本末転倒ですよね。

この点、アップワードラッシュは自まつ毛ごとエクステを根元部分から持ち上げます。すると瞳により多くの光を取り込めるようになるため、目を大きく見せたり、元気で明るい雰囲気の目元を作ったりする効果が期待できます。

 

【3】アップワードラッシュのデメリットとは?

ここまでアップワードラッシュのメリットについてご紹介してきましたが、やはり気になるのは、「デメリット」についてですよね。まつエクは目元に施術するものですので、メリットだけでなくデメリットについてもしっかり理解しておきたいところです。
そこでここからは、アップワードラッシュのデメリットについてみてきましょう。

(1)導入していないサロンがある

これはアップワードラッシュ自体のデメリットではないのですが、サロンによっては、この施術が受けられない場合があります。
アップワードラッシュは習得するために研修とトレーニングが必要で、アイリストならば誰でも施術できる、というものではないのです。最近はこの技術が注目されていることもありアップワードラッシュを導入しているサロンが増えてきていますが、サロンに行く前には事前に施術が受けられるかどうか確認しておくことをおすすめします。

高い技術をもつアイリストに施術してもらおう

アップワードラッシュは自まつ毛とエクステをしっかり持ち上げるため、根元部分が見えやすくなります。そのため接着部位がずれていたりエクステが歪んでいたりすると、まつ毛が汚く見えてしまうことがあるのです。

アップワードラッシュには高い技術が要求されますので、経験豊富で高い技術力をもつアイリストに担当してもらうことをおすすめします。サロンによっては実際の施術写真をHPなどで公開しているところがありますので、事前にチェックしておくと安心して施術を受けられるでしょう。

(2)施術に時間がかかる

アップワードラッシュは、従来の方法に比べて多くの施術時間を要します。目安としては従来の施術時間+30分、といったところですので、従来の施術法で1時間かかっていた場合は、1時間半くらいの施術時間をみておく必要があります。

初めてアップワードラッシュによる施術を受ける場合は、時間に余裕があるときに予約を取ることをおすすめします。

(3)通常のまつエクからのリペアができない

まつエクは、定期的なリペアによって綺麗な状態を維持することができます。しかし、従来の施術方法によるまつエクが残った状態のまつ毛に、「リペア」という形でアップワードラッシュの施術をすることはできません。

これまでの施術方法とアップワードラッシュとは全く異なる技術ですし、下向きのまつ毛と上向きのまつ毛が混ざると、仕上がりが汚くなってしまうのです。

アップワードラッシュをする場合は今ついているエクステをオフする必要がありますので、その点については理解したうえで施術を受けるようにしましょう。

 

【4】アップワードラッシュはこんな人におすすめ

まつエクの新技術、アップワードラッシュ。これは、以下のような方におすすめしたい技術です。

(1)まつ毛が下向きの人

まつ毛のカール角が小さい人、つまり、まつ毛が下向きに生えている人には、アップワードラッシュによる施術をおすすめします。まつ毛が下がっている人は、まつエクが下がりがちだったり、まつエクが目に覆いかぶさったりしがちです。しかしアップワードラッシュならばまつ毛を根元から立ち上げることができるため、仕上がりに満足できる可能性が高いのです。

洗顔後に鏡を見たとき、まつ毛の先端が上向きになっていなかったり、まつ毛が目に覆いかぶさっていたりする人は、下向きまつ毛の可能性があります。心当たりがある方は、アップワードラッシュを試してみてはいかがでしょうか。

(2)毎日ビューラーを使っている人

まつ毛を上げてカールさせることができるビューラーですが、自まつ毛には大きな負担をかけてしまいます。ホットビューラーでなければまつ毛のカールを維持できない、朝ビューラーをしても夕方にはまつ毛が下がっている…といった方は、アップワードラッシュによる施術を検討してみてはいかがでしょうか。

ビューラーで毎日まつ毛を傷つけるよりも軽い負担で、理想的なまつ毛を手に入れることができます。

(3)まつ毛パーマをかけられない人

アップワードラッシュは、アレルギーなどの関係でまつ毛パーマをかけられない人にもおすすめです。

もちろん、アップワードラッシュによる施術をする際もグルーは使用するのですが、それとまつ毛パーマの薬剤とでは、配合されている成分が異なります。そのためアレルギーなどが原因でまつ毛パーマをかけられないという方でも、アップワードラッシュならばまつ毛をしっかりカールさせられる可能性があるのです。

これまでまつ毛パーマを諦めてきたという方は、一度サロンに相談してみてはいかがでしょうか。

 

さいごに

アップワードラッシュは、自まつ毛のカール角が小さい日本人に適したまつエクの施術方法です。これまでのまつエクに満足できなかったという方は、一度アップワードラッシュによる施術を受けてみてはいかがでしょうか。理想的な目元を手に入れられれば、日々の生活がより豊かなものになるかもしれませんよ!?