まつげにカールをつけ上向きにするうえで大変効果的な、まつげパーマ。ただひとくちにまつげパーマといってもその施術法にはいくつかの種類がありますし、それによって仕上がりにも違いがでてきます。またまつげパーマをかけたあとはきちんとお手入れをすることで、つくったカールを長持ちさせることができます。

アイリスト
ここでは、まつげパーマとはどういうものなのか、まつげパーマをかけたあとはどのような点に気をつけたらいいのか、詳しくご紹介します。

【1】まつげパーマってどういうもの?

まつげパーマとは、読んで字のごとくまつげにパーマをかける美容法のことをいいます。まつげにカールをつける場合、基本的にはビューラーを使って少しずつ形をつくっていきます。そしてビューラーでつくったまつげのカールは、長くて1日、短ければ数時間程度で元に戻ってしまいます。

これに対してまつげパーマは、専用の薬剤を使いまつげをカールさせます。そのためビューラーを使う場合とは異なり、つくったカールは一定期間持続します。では、まつげパーマにはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

(1)まつげパーマのメリット

まずは、まつげパーマのメリットについてみていきましょう。まつげパーマをかけると、以下のようなメリットが期待できます。

美しいカールが持続する

まつげのカールは、ビューラーでもつくることができます。しかしビューラーでつくったカールはあくまでも一時的なもので、まつげが細い人だと数時間でなくなってしまいます。これに対してまつげパーマは、一度つくったカールが長期間持続します。また、温泉やプールでまつげが水に濡れても、カールがとれることはありません。

アイメイクが崩れにくくなる

皆様がまつげに塗ったマスカラは、どれくらいの時間綺麗な状態をキープすることができていますか?ビューラーでカールをつけてからマスカラを塗ったのに夕方には崩れてしまっていた…なんて経験がある方も多いのではないでしょうか。時間の経過とともにまつげが下がり、その上にぬったマスカラが崩れてきてしまうのですね。

この点、まつげパーマにはまつげの形をキープする効果があるため、時間とともに下がってくることはありません。そのためまつげパーマをしていると、マスカラが崩れにくくなるのです。

メイクにかかる時間を短縮できる

まつげメイクには、時間も手間もかかります。ビューラーでまつげにカールをつけてからマスカラ下地を塗り、コーミングしてからマスカラを、そしてさらにコーミング…といった感じでメイクしていると、気付いたらまつげメイクだけに数分を費やしていた、なんてことも珍しくありません。

この点、まつげパーマをするとビューラーの工程が必要なくなるため、まつげメイクにかかる時間を短くすることができます。またまつげのカール角が上がるとまつげが長く見えるようになるため、つけまつげに頼らなくなったり、マスカラを塗る量が減ったりする人もいるようです。

(2)まつげパーマのデメリット

まつげパーマには、デメリットもあります。施術を受けてから後悔する…なんてことにならないよう、まつげパーマのデメリットについてもきちんと理解しておきましょう。

まつげにダメージを与えてしまう

まつげパーマのデメリットとしてはまず、まつげにダメージを与えてしまう、という点が挙げられます。まつげだと実感がわきにくいので、髪の毛にパーマをかけるときのことを想像してみましょう。パーマ液を塗り髪の毛をロットで巻いて温める…。すると髪の毛には綺麗なウエーブが生まれますが、それと同時に施術によるダメージも負ってしまいます。

これはまつげパーマについても同じで、施術をすることによってまつげに負担がかかり、ダメージを与えてしまうのです。近年はまつげへの負担が少ないパーマ液も開発されているようですが、それでもダメージゼロというわけにはいきません。

お金と時間がかかる

まつげパーマは、サロンで施術してもらう必要があります。またそのカールが持続するのは1~2ヶ月程度で、綺麗な形を維持するためには定期的に施術を受けなければなりません。もちろん施術費用はその度に必要になりますので、まつげパーマをかけ続けるにはある程度の出費を覚悟する必要があります。

 

【2】まつげパーマの施術法

まつげパーマは、その施術法によって大きく2種類に分けることができます。「ロットタイプ」と「ビューラータイプ」です。ここからは、それぞれの施術法の特徴について詳しくみていきましょう。

(1)ロットタイプ

この施術法では、「ロット」と呼ばれる細いスティックにグルーを塗ります。そしてこれをまつげの根元に貼付け、表面にまつげを巻き付けていきます。あとは専用のパーマ液を塗って一定時間放置すれば、綺麗なカールをつくることができます。

ロットタイプのまつげパーマでは根元部分からまつげをしっかり巻いていくため、強いカールをつくることができます。またロットの大きさを変えることで、カール角の調整をすることもできます。

(2)ビューラータイプ

この施術法では、専用のビューラーを使います。メイクをするときと同じ要領で、まつげをビューラーで挟み、カールをつくっていくのです。

ビューラータイプのまつげパーマでは根元からカールをつくるのが難しいため、ビューラーでつくったようなやや不自然なカールになってしまうことがあります。しかし、施術時間を短縮できたり、仕上がりが施術者の技量に左右されにくかったり、といったメリットもありますので、試してみる価値はあるでしょう。

このようにまつげパーマの施術法には、それぞれにメリット・デメリットがあります。どちらを選ぶかは自由ですが、自然な仕上がりを望んでいる方、まつげを根元からしっかり持ち上げたい方は、ロットタイプの施術を受けてみてはいかがでしょうか。

 

【3】まつげパーマをかけた後に注意すべきポイント

まつげパーマをかけると、「これでもう安心」とまつげをぞんざいに扱ってしまう方が少なくありません。しかしそんなことをしていると、カールがすぐに取れてしまったり、形がおかしくなってしまったりすることがあります。そこでここからは、まつげパーマをかけた後に気をつけるべきポイントについて、詳しく見ていきましょう。

(1)パーマ後はビューラーを使わない

施術直後はくるんと綺麗にカールしていたまつげも、時間の経過とともに元の状態に戻っていってしまいます。そうすると、ビューラーをつかってまつげをカールさせたくなりますよね。

しかし、パーマをかけているまつげにビューラーを使うのは、あまりおすすめできません。パーマ液を使って形をつけているまつげにビューラーを使うと、まつげパーマが長持ちしなくなったり、まつげが折れ曲がって変な形になってしまったりすることがあるのです。

(2)まつげはしっかり乾燥させよう

まつげパーマは水分に弱く、長時間水にさらされていると取れやすくなってしまいます。そのため洗顔や入浴、プールなどでまつげが濡れてしまったときは、清潔なタオルやコットンで水分を丁寧に拭き取りましょう。

まつげは髪の毛ほどの本数も長さもありませんのですぐに乾きますが、心配であればドライヤーの冷風を優しくあてて乾かしてもいいでしょう。ただしドライヤーを使うときは、くれぐれも温風を当てないよう気をつけてください。温風をあてるとまつげに負担をかけるだけでなく、目のまわりの皮膚を傷つけてしまう可能性があります。

 

【4】自まつげのお手入れをしてまつげパーマを長持ちさせよう

時間もお金もかかる、まつげパーマ。可能であれば、少しでも長持ちさせたいですよね。では、まつげパーマを長持ちさせるには、どうすればいいのでしょうか。

(1)まつげのケアをすることでパーマが長持ち!?

まつげパーマを長持ちさせるにはまず、自まつげの健康状態を維持することが大切です。

これも髪の毛に置き換えてみるとわかりやすいのですが、傷んでボロボロになった髪の毛にパーマをかけても、すぐにとれてしまいます。また、髪の毛の状態が悪いと、パーマをかけても綺麗なウエーブをだすことができません。

まつげに関してもこれは同じで、まつげが弱っていたり細かったりすると、まつげパーマが取れやすくなったり、うまくかからなかったりする可能性があるのです。

同じパーマ液、同じ大きさのロットを使ってまつげパーマをかけても、ハリとコシのある丈夫なまつげと、細く貧弱なまつげとでは、仕上がりが大きく変わってきます。まつげパーマは健康なまつげに施術してこそ本来の効果を発揮できるものですので、日頃からしっかりまつげのお手入れをして、その健康を維持しましょう。

(2)おすすめは「まつげ美容液」

まつげの健康を維持するには、いろいろな方法があります。摩擦やメイクに気をつけてまつげに負担をかけないようにしたり、食生活や睡眠などの生活習慣に気をつけて健康なまつげが育ちやすい体質づくりに取り組んだり…。もちろんこれらの対策にも取り組んでいただきたいのですが、結果がでるまでにはかなりの時間がかかります。

そこでおすすめしたいのが、まつげ美容液を活用したまつげのデイリーケアです。
というのもまつげ美容液には、

・まつげに潤いをあたえる
・まつげの表面をコーティングして保護する
・まつげに栄養分を補給する
・まつげのキューティクルを整える
・まつげのダメージを補修する
・健康なまつげの育成をサポートする

といった働きがあります。ちょうど、ヘアケアでいうところの「トリートメント」のようなイメージでしょうか。まつげ美容液を使えば、より効率的なまつげケアをすることができます。

現在市販されているまつげ美容液の中には、まつげパーマをかけている人のために開発されたものもあります。こういった商品であればまつげパーマへの影響を気にせず使うことができますので、ぜひ試してみてください。

また、まつげ美容液の使用頻度は、朝晩の1日2回が基本です。しかし近年は1日1回の使用でも十分な効果が期待できるまつげ美容液が販売されていますので、仕事や学校、家事や子育てに忙しくまつげケアにそこまで時間を割くことができないという方は、こういったタイプのまつげ美容液を使ってみるのもおすすめです。

まつげ美容液は使い続けなければ意味がありませんので、ご自身の性格やライフスタイルに合ったものを選ぶようにしましょう。

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【5】信頼できるサロン選びのポイント

まつげパーマの仕上がりは、パーマ液の種類や施術者の技量によっても変わってきます。また、まつげパーマは目元に施術するものですので、場合によっては健康被害を受けてしまう可能性もあります。では、まつげパーマの施術を受けるサロンは、どのように選べばいいのでしょうか。

(1)おすすめはカウンセリング重視のサロン

サロン選びをするときはまず、カウンセリングにどのくらい力を入れているのかチェックしてみましょう。まつげパーマのカウンセリングでは、希望の形や施術方法についてはもちろん、まつげの状態やアレルギーのことなど、思わぬ事故を防ぐためにヒアリングしなければならないことが沢山あります。

しかしまつげパーマサロンの中には、簡単なカウンセリングをしただけで施術にはいってしまうところが少なくありません。

仕上がりが思っていたイメージと違った、薬剤が合わず肌荒れしてしまった、といった事態を防ぐためにも、まつげパーマの施術はカウンセリング重視のサロンで受けるようにしましょう。

(2)サロン歴の長さも重要な判断ポイント

サロン選びでは、サロン歴の長さも重要なポイントになります。最近はいろいろな口コミサイトでサロンの情報を収集できるようになっていますが、サロン歴が浅い場合、十分な口コミが集まっておらず正確な情報が得られない可能性があります。

またオープン間もないサロンでは、経験の浅いアイリストが施術を担当する可能性もあります。初めてまつげパーマをかけるという方は、開業からある程度の年数が経っており、口コミ等で事前にある程度の情報収集ができるサロンをおすすめします。

 

さいごに

まつげパーマをかけると、まるでビューラーを使ったかのように綺麗なカールを維持することができます。理想のまつげを手に入れられるうえ、メイクにかかる時間も短縮できるまつげパーマ。施術後のまつげケアやサロン選びなど注意すべき点はいくつかありますが、目元を綺麗にみせるにはとても効果的な美容法です。あなたもまつげパーマデビューして、美しいまつげを手に入れてみませんか?