理想的なまつ毛を簡単に手に入れることができる、まつ毛エクステ。便利な美容法ではあるものの定期的なリペアやオフが必要で、施術をしてもらうにはそれなりの費用と時間がかかります。そのため、少しでもまつ毛エクステを長持ちさせたい、と考えている方も多いのではないでしょうか。

アイリスト
ここでは、まつ毛エクステを長持ちさせるうえで効果的な方法について、詳しくご紹介します。

【1】まず気をつけるべきは洗顔とクレンジング!

クレンジング洗顔
まつ毛エクステは、自まつ毛1本1本に人工まつ毛を接着することによって、その長さやボリュームをコントロールする施術です。基本的には自まつ毛が生え変わるとき、まつ毛エクステも一緒にとれてしまうのですが、負担をかけすぎたり、間違ったケアをしたりしていると、その寿命を縮めてしまう可能性があります。

では、まつ毛エクステを長持ちさせるには、どうすればいいのでしょうか。まつ毛エクステを長持ちさせるには様々な方法がありますが、まずは、日頃何気なくしている行動を見直すことから始めてみましょう。

オイルフリークレンジングでまつエクを長持ちさせる

まつ毛エクステをしている人の中には、ファイバー入りのマスカラやウォータープルーフマスカラを使ってみたものの満足できず施術を受けた、という方が少なくありません。そしてこういった方の中には、まつ毛エクステをつけた後もなお、オイルクレンジングをしている方がいます。

マスカラの中にはオイルクレンジングでなければ落とせないものも多いため、そのときの感覚のままクレンジングをしている、といったところでしょうか。しかし、オイルクレンジングは、まつ毛エクステの寿命を縮める原因になります。

まつ毛エクステは専用の接着剤を使って自まつ毛につけていくのですが、クレンジングオイルはこの接着剤を溶かしてしまうのです。そこでメイク落としをする際は、オイルフリータイプの洗顔料を使うようにしましょう。オイルフリータイプのものであれば接着剤を溶かしませんので、まつ毛エクステを長持ちさせることができます。

洗顔・クレンジングは優しく

洗顔やクレンジングをするとき、皆様はどの部分を重点的に洗いますか?目元や口元のクレンジングに力を入れている、という方も多いのではないでしょうか。目元や口元は特に念入りにメイクする部分なので、当然といえば当然ですね。

もちろん、メイクをしっかり落とすことは、肌を健やかに保つうえでとても大切なことです。しかし、目元を強くこすってしまっては、まつ毛エクステに負担をかけてその寿命を縮めてしまいます。

まつ毛エクステを長持ちさせたいならば、洗顔とクレンジングは優しく行うようにしましょう。物理的な刺激はまつ毛エクステの大敵ですので、できるだけ摩擦を与えないようにすることが大切です。

まつ毛に水分を残さない

まつ毛エクステを長もちさせるには、まつ毛に水分を残さないようにすることも大切です。というのもまつ毛エクステは水気に弱く、湿ったままの状態で長時間放置していると、接着剤がはがれやすくなってしまうのです。

洗顔はもちろん、入浴や水泳などでまつ毛を濡らした後は、しっかりタオルドライをして水気を残さないようにしましょう。時間があるときは、ドライヤーの冷風をまつ毛の下から当てることで、より確実に乾燥させることができます。

 

【2】まつ毛エクステを長持ちさせるメイク術

メイク術
まつ毛エクステを長持ちさせるためには、普段のメイクでもいくつか気をつけたいポイントがあります。

(1)ウォータープルーフマスカラは使用NG

上述のようにまつ毛エクステは、オイルクレンジングすると接着剤が溶け、長持ちしなくなってしまいます。しかしウォータープルーフマスカラはオイルタイプの洗顔料でなければオフすることができませんので、このタイプのマスカラを使うとオイルクレンジングせざるを得ません。そのためまつ毛エクステをつけている間は、ウォータープルーフマスカラを使わないようにしましょう。

まつ毛エクステをつけていれば長さもボリュームも十分出すことができますので、基本的にマスカラを使う必要はありません。どうしてもマスカラを使いたい場合はお湯で落とせるフィルムタイプのものを、毛先にだけ塗ることをおすすめします。

(2)アイシャドウはチップで塗ろう

パウダータイプのアイシャドウを使っている方は、その塗り方にも気をつける必要があります。まつ毛エクステを接着している部分にアイシャドウの粉が付着すると、外れやすくなってしまうのです。

アイシャドウを塗るときは、チップを使うようにしましょう。チップはブラシに比べて粉が落ちにくいため、メイクによるまつ毛エクステへのダメージを最小限に抑えられるのです。最近はクリームタイプのアイシャドウも発売されていますので、こういったものを利用するのもおすすめです。

 

【3】まつ毛エクステへの負担をなくして長持ちさせる

まつ毛エクステを長持ちさせるには
まつ毛エクステは、人口まつ毛を接着剤でくっつけているだけのものです。そのため物理的刺激に大変弱く、衝撃や摩擦によって外れてしまうことがあります。まつ毛エクステを長持ちさせるには、これにかかる負担をできる限りなくすことも大切です。

(1)ビューラーの使用はNG!?

まつ毛をカールさせることができるビューラーは、まつ毛メイクの必需品です。しかし、まつ毛エクステをつけている方には、その使用をおすすめできません。

というのもビューラーは、まつ毛を挟み引っ張り上げることでそのカール角を大きくしていきます。このときまつ毛やまつ毛エクステにかかる負担は相当なもので、それによってまつ毛エクステが外れてしまうことがあるのです。また、まつ毛エクステをつけた状態でビューラーを使うと、人口まつ毛が不自然に折れ曲がってしまうこともあります。

■おすすめはホットビューラー

自まつ毛のカール角が小さい方の場合、自まつ毛とまつ毛エクステのカール角がそろわず不自然な感じになってしまいます。そういった場合は、ホットビューラーを使うといいでしょう。まつ毛に当ててカールさせるタイプのホットビューラーならばまつ毛を挟む必要がないため、まつ毛エクステに負担をかけずにすみます。

(2)日常生活の中で気をつけるべきポイント

まつ毛エクステに負担をかけないようにするには、日常生活の中でもいくつか気をつけたいことがあります。

■目元をこすらない

眠いとき、目がかゆいとき、目元をこすってしまう人がいます。しかしこの「目元をこする」という行為は、まつ毛エクステに大きなダメージを与えます。まつ毛エクステの接着部分に摩擦が加わると、これが外れやすくなるのです。また、目のまわりの皮膚はとても薄く、目をこすることで傷つけてしまう可能性もあります。

まつ毛エクステを長持ちさせるためにも、目元の肌トラブルを避けるためにも、目元を子すらないよう気をつけましょう。

■うつ伏せで寝ない

寝相には人によって癖があり、どうしてもうつ伏せで寝てしまう、という方も少なくありません。しかしうつ伏せ寝をするとまつ毛エクステが枕に押し当てられ、折れ曲がってしまうことがあります。また枕との摩擦が起こることによってまつ毛エクステが外れやすくなったり、自まつ毛が抜けてしまったりすることもあります。

いつもうつ伏せで寝てしまうという方は、仰向けもしくは横向きで眠るよう、意識してみましょう。そうすることで、まつ毛エクステを長持ちさせられるかもしれません。

■シャワーの水流を直接あてない

日常生活の中にはまつ毛に負担をかける行為がたくさん存在しますが、意外と見落としがちなのがシャワーの水流です。皆様はシャワーを浴びるとき、その水流を顔に直接あててはいませんか?シャワーの水流による物理的負荷は意外と大きく、これがまつ毛エクステに直撃すると、思わぬダメージを与えてしまうことがあります。

シャワーを浴びるときはまつ毛に水流を直接あてないよう、気をつけましょう。また顔にシャワーをあてるときは、水圧を低めに調整することをおすすめします。

 

【4】毎日のケアも忘れずに!

毎日のケア
ここまでは、いかにまつ毛エクステへの負担を減らすか、ということについて解説してきました。しかし、まつ毛エクステを長持ちさせるためには、ただ負担を軽減するだけでなく正しいケアやお手入れをすることも大切です。

(1)コームでまつ毛を整える

まつ毛エクステをつけると、まつ毛の長さやボリュームが増して絡みやすくなります。そして絡んだまつ毛をそのままにしていると、まつ毛エクステが外れたり自まつ毛ごと抜けたりすることがあります。

まつ毛エクステをした後は、まつげ用コームで毎日コーミングするようにしましょう。コーミングをするとまつ毛が絡まりにくくなるのはもちろん、自まつ毛と人工まつ毛がうまくなじんで綺麗な目元に仕上げることができます。

ちなみにコームを使うときですが、いきなり根元から梳かしはじめると、まつ毛エクステがとれてしまいます。まつ毛が絡まったときは焦らず、毛先からゆっくり梳かしていくようにしましょう。

(2)自まつ毛のケアも忘れずに!

まつ毛エクステの施術では、強力な接着剤を使います。そのため自まつ毛には大きな負担がかかりますし、まつ毛エクステをつけることでまつ毛が重くなった分、まぶたにも負担がかかります。

まつ毛エクステは自まつ毛に接着するものですので、自まつ毛が弱るとまつ毛エクステもとれやすくなってしまいます。そのためまつ毛エクステを長持ちさせるためには、自まつ毛の健康を維持しなければなりません。

■まつ毛美容液を使ったケアがおすすめ

自まつ毛のケアには、まつ毛美容液の使用をおすすめします。まつ毛美容液には保湿成分やまつ毛を保護する成分、まつ毛の成長を助ける成分などが配合されており、効果的なまつ毛ケアができるのです。

まつ毛美容液には配合成分やブラシの形など様々な種類のものがありますので、自分に合ったアイテムを探してみてはいかがでしょうか。

 

【5】サロン・エクステ選びも大切!

ヒアリング
まつ毛エクステのもちは、施術者の技術や人工まつ毛の種類によっても変わってきます。そのためサロン選びやエクステ選は、慎重に行わなければなりません。

(1)信頼できるサロンで施術を受けよう

まつ毛エクステは、目元に行う施術です。そのためサロン選びを間違うと、まつ毛エクステのもちが悪くなるというのはもちろん、思わぬ健康被害に遭ってしまう可能性もあります。

■美容師免許取得者かどうかチェック!

まつ毛エクステの施術による健康被害が増加したことをうけ、厚生労働省は2008年、まつ毛エクステ施術者に対し、美容師免許の取得を義務付けました。しかし現在でも、美容師免許を持たないアイリストが施術を行っているサロンが存在しています。

そこでサロン選びをする際はまず、施術を担当しているアイリストが美容師免許を取得しているかどうか、必ず確認するようにしましょう。サロンによっては美容師免許取得者であることを店内やHPに提示していますので、そういったサロンを選ぶと安心です。

■口コミもチェックしてみよう

サロン選びをするときは、口コミをチェックしてみるのもおすすめです。口コミには実際にそこで施術を受けた人のリアルな感想が書かれているため、そのサロンで施術を受けたらまつ毛エクステが長持ちするのかどうか、調べることがでるからです。

(2)エクステのカール・本数選びにも注意!

まつ毛エクステが長持ちするかどうかは、接着する人工まつ毛の種類にも左右されます。

まずまつ毛エクステのカール角についてですが、その角度が緩くなればなるほどもちが良くなります。またまつ毛エクステの本数についても、少なければ少ないほどもちが良くなります。

まつ毛エクステをつけるときは、可愛いから、まつ毛が多くなるから、ということだけでなく、自まつげ毛の負担やもちの良さなども考慮したうえで接着する人工まつ毛を選ぶようにしましょう。

 

さいごに

まつ毛エクステを長持ちさせるためには、日々の洗顔やクレンジング、メイクのやり方に気をつけてできるだけまつ毛に負担をかけないようにすることが大切です。また、まつ毛美容液を使って自まつ毛のケアをしたり、まつ毛のコーミングをしたりするのも効果的です。まつ毛エクステは簡単なケアやお手入れだけでもかなり長持ちさせられますので、皆様のできることから始めてみてはいかがでしょうか。