【CPA】とは【Cost Per Acquisition】の略称です。【Cost(コスト)】が費用、【Acquisition】が獲得という意味なので、【顧客獲得単価】という意味になります。CPAは、【商品購入】や【会員登録】などのコンバージョン(成約)につながるための費用のことを指しており、SEOの世界ではこのCPAという用語を、1件のコンバージョンを獲得するためにどのくらいのコストがかかったのかを計るために用います。
要は【一個の林檎を買ってもらうための仕入れにいくら使ったか】ということを示すための指標のようなものなので、CPAの数値は、顧客獲得のために発生したコストを、成果件数で割ればそれだけで算出することができるのです。
たとえば(これは極端な例ですが…)、100円のコストをかけて広告を作成・掲載し、その広告から10件のコンバージョンを獲得できた場合は、その広告のCPAは【100円÷10で10円】となります。
CPAは低ければ低いほど良いものなので、コストと成約率のバランスが悪いように感じる場合は、まずCPAを見直すようにしましょう。
「何か、うまくいかないな~」という時にCPAの数値を計ってみると、コストが掛かりすぎていることや、コストの割にコンバージョンが低すぎることに気づかされます。
CPAはコストを計画的に消化するために、必要不可欠な指標なので、赤字を出しがちな方は、定期的にチェックするようにしてみましょう。
CPAとCPCの違いとは?
よく混同されがちなのですが、【CPA】と【CPC】は違います。
CPAは、一件の成約のために発生したコストのことですので、バナー広告代を成約数で割ったりといった形で計算し、コストが掛かりすぎているかそうでないかを割り出します。
ではCPCは何のことを指してるかというと、これは【Cost Per Click(コスト・パー・クリック)】の略称であり、【クリック一回のためにかかったコスト】のことを指しているのです。
そもそも、いくらアクセス数を得たとしても、アクセス数=報酬ということにはなりません。
報酬につながるのはあくまでもクリック数や成約数。
アクセス数が高いからといって報酬がないのではまったく意味がないので、SEOをうまく行かせるためには、単にアクセス数を稼ぐよりもCPA、CPCなどの数値をいかに下げるかを考えなければならないのです。
サイトの目的がコンバージョンである場合は、CPAを無視してしまうと、それによってどんどんコストが流出してしまい、赤字を招いてしまうこともあります。
また、クリックの数に応じて報酬が発生する広告を貼り付けている場合は、CPCが非常に重要な鍵を握るので、クリック数と報酬のバランスは必ず定期的にチェックしておくべきだと言えます。
この二つを無視するとSEOもうまく行かなくなるので、注意しましょう。
CPAをうまく下げる為のテクニックとは?
「コンバージョンに結びつくようにはなったけど、どうしてもお金が掛かりすぎる…」「コストをたくさんかけないとコンバージョンに結びつかないから、破産しそうになってしまう…」
こういったときは、CPA(成約一件あたりのコスト)を下げるための工夫を行いましょう。CPAを下げるには、まずはサイトの欠点を見直すところから始まります。
単純な方法ですが、だいたいのサイトには広告の場所が見つけづらいページがあったり、ランディング(着地)できないページが多かったりしがちなので、まずは【何がこのサイトの成約率を下げているのか】ということを、とことん見つめてみましょう。
だいたいのサイトは、カンタンに改善できるポイントを直すだけで、CPA値が半分にまで下がります。
また、欠点を直すために四苦八苦すると、それによって自分自身の技術が向上し、外注に頼まなくても色々なことができてしまう場合もあるので、そこでまた三分の一にまで下がります。
後は交渉力の問題などもあるので、とにかくSEO対策を進めていくしかありません。SEOをしっかり頑張って行けば、CPAは下がります。
逆に、何の工夫もせずに近道ばかり探していると、中々CPAは下がらないので、まずは基本を見直すことから始めるようにしましょう。
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