W3Cはサイトで言うところのJISの様なもの

W3CW3C(ダブリュースリーシー)】とは、【World Wide Web Consortium】の略称です。World Wide Web(ワールドワイドウェブ)はそのまま蜘蛛の巣のようにつながるウェブのことを示しており、Consortium(コンソーシアム)は団体や協会、企業のことを表す単語なので、ザックリ言うとW3Cは【ウェブに関する団体】ということになります。

では、W3Cは何をしている団体なのかというと、ウェブサイトを作るにおいて基準となるものをハッキリさせると共に、【言語の使い方の差違】をなくしていこうとしている団体なのです。

たとえば、サイトを作る上での世界共通言語として【HTML】や【CSS】がありますが、これらの言語は必ずしも正しい使い方をされる訳ではなく、間違った使い方がまかりとおってしまったり、その間違った使い方が色んな方に伝わることで、それが【基準化】してしまうこともあります。

しかし、間違った使い方が基準となってしますと、見やすさを欠いたサイトが氾濫するようになってしまったり、トラブルが増えてしまったりと、ユーザーにとっても運営者によってもよくないことが多発してしまうのです。

W3Cはサイトで言うところの【JIS】の様なもので、W3CはJISと同じように、【統一の決まり】を設けることによって、異なる国でも、同じようにインターネットを使えるようにしています。

つまりW3Cとは、統一されてないものを統一するための集団であり、それらの集団の努力があるからこそ、SEOの効果もしっかり現れるようになってるのです。

 

W3Cは、どうして生まれたのか?

【W3C(ダブリュースリーシー)】は、1994年にマサチューセッツ工科大学を中心として設立された団体です。

WWW(ワールドワイドウェブ)が開発されたのが1990年のことなので、ウェブが誕生してからわずか4年後ということになります。

もともとWWWは、欧州原子核研究機構(CERN)というところが【論文を読みやすくするために】開発したものでした。

ブラウザが誕生したのが1993年のことなので、その年から爆発的にインターネットが世界中に広まってくことになるのですが、WWWが世界中の人に使われることで生まれたのは【間違った形で利用してしまう人々】や、【そのために快適なネット環境を奪われてしまった人々】でした。

これを懸念した各大学は、【すべての人が使いやすいネット環境を作るために、ちゃんとした約束事を設けよう】という呼びかけのもとに、マサチューセッツ工科大学を中心としたW3Cを設立したのです。

今ではW3Cのホスト(拠点)は【ヨーロッパのERCIM】、【北米のMIT】、【アジアの慶応大学】に置かれており、その他にも各国に様々なオフィスが設けられています。

これらの拠点は、WWWの基準を明確にするために日夜、議論を交わしており、ネット環境はこれらの機関のおかげで、実際的な形で改善されているのです。

 

W3Cをしっかり利用するための方法

W3Cの定める準拠に倣ってサイトを作ることは、扱いやすいページをユーザーに提供する上では非常に重要なステップです。

W3Cの勧告をしっかりチェックしつつサイトを構築すれば、後からトラブルが起きて涙を呑む羽目になることもなくなるのです。

しかしW3C準拠にするという行為は、SEOに直接的に関係してくるものではありません。

W3Cの定義するものを気にしておくということが、検索結果の上位出現に役立つかというとそういうわけではありませんし、ユーザーの反応がまったく変わらないということもあります。

では、W3Cをしなくても良いのかというと、そうではありません。

HTMLなどの言語を正しく扱うためには、W3Cの勧告するものをしっかりチェックし、間違った文法を使ってないかどうかの【答え合わせ】をすることが必要不可欠。

W3Cの勧告を無視してサイトを作ってしまうと、バグが起こってしまったり、最初から構築し直すことになってしまったりと、トラブルが相次いでしまうので、ユーザーのためにも自分のためにも、W3C勧告はチェックするに超したことはないのです。

では、W3C勧告を読むにはどうすれば良いかというと、残念なことにW3Cの原文は全文英語です。

英語がわからない方はわかりやすい日本語で和訳してくれている有志を求め、それを参考にするようにしましょう。

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